クイニーアマン。
皆さんはクイニーアマンという食べ物を知っているだろうか。
あまり聞き慣れないと思う。
そんなものをファミマでは売っていたのだ。
普段から節制に努めている私からすると昼飯の変化が小さな幸福に繋がっている。
当然、クイニーアマンの存在を知った私はクイニーアマンを買ってオフィスでむしゃむしゃ食うのだ。
ただクイニーアマンのクイニーの部分であろう
アーモンドの蜜がけがあろうことか崩壊するのだ。
本当に設計ミスだと感じた。
自席前には女子席が横へ連なり、目の前で成人済のゴミが食いかけのクイニーアマンをメダルゲームみたいに下へ下へと落としている場面を見ている。
十分罰ゲームみたいな状況だろうが話を続ける。
この瞬間に半分敗北を認めてしまったようなものだが「ン゙ん゙〜…ンフ〜♡」などと漏らし
おれはまだやれる!耐えているぞ!!
というアピールをしつつ下に集まりつつあるクイニー達をどうすべきか考えていた。
その時、ふと思いついた最適解の対策としておしぼりがあった。
ファミマのレジ打ち留学生は毎回と言っていいほどおしぼりを渡してくれた。
ここで要らない、必要ないなどと突き放してしまうといたたまれない気持ちになってしまうのでもらえるだけもらい使わない選択を取っていた。
長くなったが会社用のバッグには死ぬほどおしぼりが蓄積されている。
これでなんとかはなったのだが、クイニーアマンを食っただけで私のメンタリティはズタボロ。
社会的にも死を迎えたのだ。
「あ、むさりーのさんはクイニーアマン食えないんですね(笑)」
「私の食べ物と交換しましょうか?」
そんなイマジナリクイニーアマンが耳元に残る中、
ビニールを強く握りしめゴミ箱に投げ捨てた。
#私は絶対にクイニーアマンを食わない